2009年6月29日月曜日

フローチャンネル

先日のセミナーで、「自分に負荷をかけることが成長の第一歩」という話が出たが、厳密には「我を忘れるほどハマる“没頭”(フロー)が充実感と成長をもたらす」というほうがよりしっくりくる。

”フロー”の概念はチクセントミハイが提唱しているが、能力と挑戦のレベルがつりあう状態において最も力が引き出される、という考え方だ。

とはいえ、「挑戦>能力」「挑戦<能力」という状態に置いても考え方次第で、誰しも自分の能力や目の前にある挑戦のレベルを全て正確に理解できるわけではないため、実際にはこの全てを行き来しながら成長していくことになる。

と、ここで昔RPGツクールという、自分でRPGを作るゲームがあったことを思い出す。敵キャラやシナリオ、武器や防具、ダンジョンなどの要素を自分で作ることができるゲームでそこそこ流行った気もするが、何より難しいのが「ゲームバランス」だった。

橋一つ超えたらモンスターのレベルが一気に上がって全滅・・・なんて話をするだけでドラクエ世代ならぴんとくるような気もするが、ドラクエのレベルアップがなぜ楽しいか?ということを考えてみると、このフローチャンネルの考え方ももっとシンプルに捉えられるかもしれない。強すぎず弱すぎず、というバランスの中で創意工夫しながら成長させていく、そして一定のレベルに達したら次のステージに向かい、またレベルアップに励むようになる。強い敵のいるところにあえていってみたり、弱い敵を一気に倒して爽快感にひたってみたり・・・

実際の職場では、挑戦のレベルを自分で定めることができない、と感じる人がいるかもしれないけれど、小さいことでも自分をフローの状態にもっていくことで、集中力を高めるとともに、日々の成長を高めていくことはできそう。ブログなんかがその最たる例かもしれないが・・・